「カードをうらがえして確認したまえ」 彼が言った。 カードのうらには、風車小屋の絵が小さくえがかれている。 ぼくは目のまえの人を見あげた。 名探偵ロイズ。彼とのであいは、そのようにおこった。 ( 講談社文庫「銃とチョコレート」乙一・著 63ページ…
チョコレートを食べなくても、栄養に欠けるわけではない。死ぬわけでもない。それでも口にするのはおいしいからにほかならない。音楽や書物に心遊ばせたり、一杯の紅茶に気持ちをなごませるように、ひとは愉しみをもとめてチョコレート菓子を舌にのせるのだ…
今週のお題「応援」 どうも。 「そういえば、はてなブログのお題とやらに投稿した事なかったな」なんてしれっと言うブログ主です。 (本当は自由に書くのは好きでも、人からお題を指定されるのが嫌で腰が重かっただけのブログ主ですw 「課題図書」を指定さ…
一塊の鬼火が崇徳院の膝元から燃え上って、山も谷も真昼のように明るくなった。その光の中で、よくよく院のご様子を拝見すると、お顔は朱を注いだように赤く、雑草の様な髪は乱れて膝までかかり、白眼をつり上げて、熱い息を荒々しく吐き出すご様子がいかに…
まめまきの おとを ききながら、おにたは おもいました。 (にんげんって おかしいな。 おには わるいって、きめているんだから。 おににも、 いろいろ あるのにな。 にんげんも、 いろいろ いるみたいに) ( ポプラ社「おにたのぼうし」あまんきみこ・著 …
大晦日に「さらば愛しきアウトロー」という映画を観てきました。 正直、「せっかく時間あるし、馴染みの映画館で映画でも観るかあ。」くらいの軽いノリで行きました。いつもは「これ絶対に観たい!!」で、観に行くんですけどね。珍しいです。 あらすじ 80…
「離れた友の、恋の炎で燃ゆるこの心」 「きれいな言葉だね」 「お前さんの心を表したまでだ」 (劇中、主人公と主人公が旅先で出会った老人との会話より) 皆様、こんにちは。年の瀬ですね。いかがお過ごしですか。 ブログ主は27日に仕事納めを迎え、最終…