小説ア・ラ・カルト 〜季節と気分で選ぶ小説(時々映画)〜

季節と気分に合わせた読書&映画鑑賞の提案

節分におすすめな鬼の本 ノワール(黒)編

一塊の鬼火が崇徳院の膝元から燃え上って、山も谷も真昼のように明るくなった。その光の中で、よくよく院のご様子を拝見すると、お顔は朱を注いだように赤く、雑草の様な髪は乱れて膝までかかり、白眼をつり上げて、熱い息を荒々しく吐き出すご様子がいかに…

節分におすすめな鬼の本 ブラン(白)編

まめまきの おとを ききながら、おにたは おもいました。 (にんげんって おかしいな。 おには わるいって、きめているんだから。 おににも、 いろいろ あるのにな。 にんげんも、 いろいろ いるみたいに) ( ポプラ社「おにたのぼうし」あまんきみこ・著 …

映画観てきました「さらば愛しきアウトロー」感想

大晦日に「さらば愛しきアウトロー」という映画を観てきました。 正直、「せっかく時間あるし、馴染みの映画館で映画でも観るかあ。」くらいの軽いノリで行きました。いつもは「これ絶対に観たい!!」で、観に行くんですけどね。珍しいです。 あらすじ 80…

君が笑ってくれればそれでいい・・・ 映画「 少女の髪どめ」

「離れた友の、恋の炎で燃ゆるこの心」 「きれいな言葉だね」 「お前さんの心を表したまでだ」 (劇中、主人公と主人公が旅先で出会った老人との会話より) 皆様、こんにちは。年の瀬ですね。いかがお過ごしですか。 ブログ主は27日に仕事納めを迎え、最終…

聖夜に森を彷徨う可憐な兄妹の運命は・・・。「水晶」 アーダルベルト・シュティフター 著

ほら穴の内側は、一面に青かった。この世のどこにもないほどに。それは青空よりもはるかにふかく、はるかに美しい青さであった。いわば紺青の空色に染めたガラスを透してそとの光がさしこんでくるような青さであった。( 岩波文庫「水晶」シュティフター・著…

間諜(スパイ)VS 防諜(スパイ殺し)「十二月八日の幻影」 直原冬明・著

「当然です。諜者は功を語らず。諜報員の作戦が白日の下に晒されるのは、正体がばれたときです。それは、作戦が失敗したことを意味します。成功した作戦は歴史の闇のなかへと消えていくだけです」 (光文社「十二月八日の幻影」直原冬明・著 42頁より) ど…

拝啓、ハイファンタジー様

どうも。一生独身な気しかしないブログ主ですw 独身な気しかしないくせに、本日はちょいちょい子守をしておりました。(甥っ子2人が来ていたため) 上の子は齢4才になりまして、そろそろ本に興味を持ち始めた模様。本棚から子供が興味を持ちそうな本を探…

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