小説ア・ラ・カルト 〜季節と気分で選ぶ小説(時々映画)〜

季節と気分に合わせた読書&映画鑑賞の提案

簡単に言うと元祖ツンデレ?「草枕」夏目漱石 著

襖の音に、女は卒然と蝶から目を余の方に転じた。視線は毒矢のごとく空を貫いて、会釈もなく余が眉間に落ちる。 ( 集英社文庫「 草枕」夏目漱石・著 91頁より) ご紹介する小説は、夏目漱石の「 草枕」です。 目次 ・「 草枕」キーワード ・あらすじ ・味…

映画観てきました「グリーンブック」感想

GW前に鑑賞したので、少し間が空いてしまった…。やっぱりアレですね、「鉄は熱いうちに打て」ってやつですね。私の拙い記憶力でどこまで思い出せるか不安ですが、それでも紹介したいほど良い作品でした。 あらすじ 1962年、ニューヨーク。ナイトクラブ…

甘さゼロ?のスウィーツ×学園ミステリ「春期限定いちごタルト事件」米澤穂信 著

「わたし、スタンダードシフォンと、コーヒー」 まずはシフォンで肩慣らしか、と思ったが、 「・・・・・・とミルフィーユとパンナコッタとストロベリーショート」 いきなり全開ですか。 ( 創元推理文庫「 春期限定いちごタルト事件」米澤穂信 著 155頁より…

憎まれっ子世に憚る?映画「ファウンダー ~ハンバーガー帝国のヒミツ~」

「ライバルが溺れていたらホースを口に突っ込む。君たちにそれが出来るか?」 (劇中、レイ・クロックの台詞より) ご紹介する映画は、2016年アメリカ制作映画「ファウンダー~ハンバーガー帝国のヒミツ~(原題THE FOUNDER)」です。 目次 あらす…

男女のタイミングのズレがほろ苦くも爽やか 映画「Onceダブリンの街角で」

「彼をまだ愛してる?」 「・・・Miluju tebe」 (劇中の台詞 主人公の質問とチェコ語で返したチェコ移民のヒロインの答えより) ご紹介する映画は、2006年アイルランド制作映画「ONCE ダブリンの街角で(原題 ONCE)」です。 目次 あらすじ 味わいポイント …

チョコレートは甘くほろ苦いだけ?小説「ショコラ」ジョアン・ハリス 著

「でも、人生は祝福するべきものだわ。そのすべてを。つまり、その最後さえも。」 わたしは、ホットプレートに載ったポットを手にとって、ふたつのグラスにホットチョコレートを注いだ。 ( 角川書店「ショコラ」ジョアン・ハリス著 231頁より) バレンタイ…

映画観てきました「メアリーの総て」感想

正月休みに「メアリーの総て」という映画を観てきました。 とてもいい作品でした。やっぱり“あの監督”の作品だ、と噛みしめながら映画館を後にしました。監督の話は後に回すとして、まずはあらすじを。 あらすじ 今から約200年前に著されて以降、現在に至…

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